昔の彼女と - 4 | Amorous[アマラス] - 官能小説投稿

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作者:管理人

彼女は、よほど気持ちいいのか、悩ましげに腰をよじるようにしながら、そのか
わいいお尻を俺の下半身にグイグイ押し付けてきた。そして自分でお尻を左右に
ゆっくり動かして、そのたびに気持ちよさそうに「アァ、アァ」と喘ぎ声をもら
した。

俺は愛美ちゃんの腰をしっかり持って、自分の下半身を彼女のお尻に一生懸命押
し付けた。そしてそのうち、俺は絶頂に達し電撃のような快感がほとばしった。
愛美ちゃんはその後もしばらく動いていたけど、ブルブルと全身身震いした後、
股間をビクビクビクと痙攣させていってしまった。

そのあと俺達はその場で抱き合った。その瞬間、彼女はそれまで張り詰めていた
気持ちが緩んで感情が一気に噴出したのか、わーっと泣き出した。彼女は俺を抱
きしめて泣き続けた。俺も嬉しくて一緒に泣いた。



それから俺達は夢のような毎日を過ごした。毎日、学校への行きかえりはもちろ
んのこと、学校でも逢引するようになった。もうすぐ6年生になるその頃、同様
に思春期を迎えつつあった同級生はいろいろといたずらを仕掛けてきた。愛美ち
ゃんは、下駄箱に俺の苗字を書かれたし、俺達が歩いてると「ヒュー、ラブラ
ブ」といってからかわれた。誰かが嘘のラブレターをでっち上げて、いやらしい
文章を大声で読み上げたりした。でお俺達は全然気にもしなかった。俺達は二人
の世界に入り込んでいて、外部の雑音は全然気にならなかった。逆にまるで、家
の中から、外を吹き荒れる嵐を眺めているように、ひそかに楽しんでさえいた。



今考えてみると、美紀ちゃん事件を機に俺は精神的に随分と成長した。その時を
境に愛美ちゃんは俺の恋人になった。俺はそのとき, 紛れもなく思春期の恋を
していた。言葉では良く表せないが、授業中でも愛美ちゃんのことを思うと、切
なく胸がキューンとなった。彼女が愛しくて愛しくて仕方が無かった。それは以
前みたいにただエッチな遊びをしたいという、好奇心と性欲だけに基づいた感情
とはまったく別物だった。その頃は一緒にいるだけで幸せ気分いっぱいだった。
親達も、二人が仲直りしたあと、以前にもましてべったりしているのであきれ返
っていたが、放っておいてくれた。俺達の相変わらず二人になるとエッチな遊び
を続けたが、エッチの質が少しずつ代わっていったような気がする。以前みたい
にただ入れれば良いというのではなく、もっと濃厚になってきた。



例えば一番大きな違いは、キスをするようになったということだろうか。親達の
目の届かないところにいくと、俺達はキスをした。知らないうちにフレンチキス
をするようになっていた。愛美ちゃんの舌は俺の口の中にニュルニュルっと入っ
てきてまるで、軟体動物ように動き回った。俺の舌とその軟体動物は絡み合って
遊んだ。そうすると、当然下半身が黙っていなかった。しばらくそうやっていて、
我慢の限界に達すると、とっちからとも無くパンツを下げて、下でも結合した。
そして向かい合って入れたまま俺達はさらにキスをした。そして、舌や口の周り
の筋肉が疲れて痛くなるまでお互いの口をむさぼった。それがあまりにも刺激的
なので、俺達はすぐいってしまった。変な話だが、それまでオチンチンをオマン
コに入れるということは散々やってきせいか、キスの方が新鮮で刺激があった。
でもやはり快感が欲しくてオチンチンを入れずにいられなかった。やはりエッチ
あってのキスだった。エッチの方が主食でキスがおかずといったような感じだろ
うか。



でも、そんな幸せな日々もそう長くは続かなかった。2月が終わろうという頃だ
ったと思うが、俺の父親がひとこと、「オマエには気の毒だけどな、愛美ちゃん
ところは東京に引っ越すことになったよ」といった。新学期は向こうの学校に行
くということだった。俺にはその言葉が信じられなかった。まさに晴天の霹靂と
はこのことだ。俺は、せっかく一緒になれた俺達を引き離そうとする運命の女神
を憎んだ。

俺達はそれから、無い知恵を絞って、なんとか離れ離れにならないですむ方法を
考えようとした。俺は、愛美ちゃんのうちにいって、愛美ちゃんのお父さんに頭
を下げた。愛美ちゃんのお父さんは、優しそうなおじさんだったが、その彼が、
申し訳なさそうに俺に向かって、「君の気持ちはよーくわかるけど、おじさんに
もどうしようもないんだよ。会社の決定だからね」といった。愛美ちゃんだけこ
っちに残ってうちで暮らすという案は、俺の両親に却下された。



残るは駆け落ちしかなかった。もちろん「駆け落ち」なんて言葉は知らなかった
けど、「二人でどっかに行こうか」と考えた。でもどこに?お金は?そうやって
考えていったら、結局、子供の俺達にはとても無理だった。俺は、毎日恨めしそ
うにカレンダーをみてはため息をついた。俺達にとって、死刑宣告をされたのと
同じだった。後残されたのは、刻々と迫る離別の日までの時間をいかに有効に活
用するかということだけだった。俺達は、寸暇を惜しんで逢引を続けた。

愛美ちゃんの家は、引越しの準備で忙しかったから、春休みに入ってから、愛美
ちゃんはうちに泊まりに来た。俺達は毎日、将来の事を話し合った。夏休みには
どっちかの家に遊びに行こうと約束した。愛美ちゃんは、毎日手紙を書いて、一
週間に一回は電話するといった。俺は作文は苦手だったけど、愛美ちゃんが相手
だったら返事が書けそうなきがした。そして、もっと大きくなって高校を卒業し
たら結婚しようと約束した。



俺達は、発情期の犬や猿のように、エッチをした。母親が午前中パートにでかけ
ると、家には誰もいなくなって、(弟は保育園か?)思う存分エッチができた。
それに飽きると、外に遊びに行った。

その頃、近くにチリ紙交換の会社があって、古雑誌が、倉庫からはみだして、裏
の敷地にまではみ出して散らばっていた。時々、かなりエロい漫画や雑誌の類が
混ざってることがあった。裏は、空き地になっていて、建材の様なものが積んで
あったりしてあって、周りからすぐ見える場所じゃなかったので、俺達はそこに
いって、そういう雑誌をみつけると、そこにしゃがんで、一緒に興奮して息を飲
んでの見た。

今考えると、かなりソフトなもので、もろの写真とか無かったし、絵も、肝心な
部分は、省略されていて、かなりの想像力を要求されるようなものだったと思う
が、それでも子供だった俺達にはすごく新鮮で、興奮材料としては申し分なかっ
た。



俺達は、興奮すると、その場ではめた。エロ漫画の登場人物を真似て、新しい体
位を研究したりした。俺がピストン運動という概念を覚えたのもその頃だろう。
壁に手をついた愛美ちゃんのお尻を抱えて、バックで突きまくった記憶がある。

こうやって、楽しかった最後の一週間はあっという間に過ぎ去った。

愛美ちゃんの家族が引っ越す前の晩、一緒にお風呂にもはいって、パジャマも着
て両親に「おやすみなさい」をいってから部屋にいくと、俺達は抱き合った。こ
れが最後だった。泣いても笑っても、明日から俺達は離れ離れになるんだ。俺達
は何もいわずにしばらく抱き合っていた。それから俺達は見つめ合った。愛美ち
ゃんは今にも泣き出しそうな顔をしていた。



俺たちは、いつもよりもゆっくりキスをして、そのあとエッチをした。でも、そ
れは快感を得るためというよりも、そうしていないと、そのまま、二人が一生離
れ離れになってしまう様で不安で仕方なかったからだった。お互いがいったあと、
つながったまま、いろんな話をした。今までの、いろんな楽しかった事。分かれ
てからどうするか。学校を卒業したらどうするかなど、その頃毎日話していたこ
との総ざらいだった。

布団に入っては見たものの、俺達は眠れなかった。あれは、たぶん夜中2時か3
時を回った頃だろうか、彼女が、もう一回俺との最後の思い出を作りたいといっ
た。俺達はごぞごぞ起きだして、服をきて、ジャケットに身をつつむと、物音を
立てないようにそうっと真っ暗な外に飛び出した。3月下旬なのに、真夜中の空
気は思ったほど冷たくなかった。俺達はいつも遊んでいた場所を歩いて一回りし
た。前の社宅まで行ってみた。普段は交通の激しいバイパス道路も、今は車が一
台もなく、不思議だった。俺達はそれから学校まで歩いていった。



学校の校舎は、真っ暗闇にたたずんでいた。俺達は、校舎の端の入り口を試しに
引っ張ってみると、意外な事にすっと開いた。俺達は中に入ると、真っ暗の階段
を上って、俺の教室に行った。夜の校舎の中は、いくら鉄筋の新しい校舎だとは
いえ、不気味だった。俺達は暗い教室に入った。同じ教室が昼間見るのとは、全
然違う場所にみえた。俺達が仲直りをして以来、愛美ちゃんはしょっちゅう俺の
教室に来てたからもうおなじみだった。

愛美ちゃんは、俺の席までいくと、机と椅子を、まるで大切なもののように、撫
でた。そして机にちょこんと腰掛けると、俺のほうに向かって両手を差しのべた。
俺は立ったまま彼女をぎゅうっと抱きしめた。彼女は俺の腰に両足を回して、俺
の下半身を引き寄せた。

いつもだったら、興奮するこういう何気ない動作の一つ一つもこのときだけは、
悲壮感を伴って俺達を余計暗い気持ちにした。俺達はそのままお互いの唇を求め
た。いつもよりも激しくお互いの舌を絡めあった。



俺は、さっきから愛美ちゃんのあそこに押し付けられて堅くなった俺のオチンチ
ンをズボンから引っ張り出した。愛美ちゃんは、パンツの股を横にずらして、入
り口を露出させると、もう一度「キスして」といわんばかりに俺の方に向かって
口を突き出した。

俺は、一人であせっているオチンチンをとりあえず彼女の入り口にあてがってあ
げて、愛美ちゃんの唇に自分の唇を重ねた。そして、俺の舌を彼女の口の中に押
し込むのと同時に、オチンチンをゆっくりと彼女の中にうずめた。その瞬間「ウ
ーン」と俺の口でふさがれた愛美ちゃんの口からうめき声ともため息ともいえな
い声が思わず漏れた。

こうやって、俺達は真夜中の教室で、二人のいつもの儀式を始めた。二人が一回
いった後、俺は自分の椅子に座った。そして愛美ちゃんは俺の上にまたがった。
俺は愛美ちゃんを抱きしめた。彼女は、俺の既に準備の整ったオチンチンを中に
自分で導くと俺の体にしがみついた。俺はまた彼女の口を自分の口でふさいだ。



二人が学校を出た時はもう既に東の空が少し薄明くなっていた。俺達は、冷たい
空気の中をてをつないで無言のままゆっくり歩いて家の方へ向かった。

「私は絶対泣かないよ」と愛美ちゃんはポツリと言った。そして「だって、また、
夏休みになったら会えるじゃん」と付け加えた。
俺は、「うん、そうだね夏休みなんてあっという間に来ちゃうよね」といった。
彼女は、「それに私たち、そのうち結婚するんでしょ?」といった。
俺が「うん、もちろん」というと、
彼女は「絶対だよ。忘れないように指切しよう」といって、立ち止まって小指を
突き出した。俺達は、指切りをした。俺はこの時の彼女の細い小指の感触が今で
も自分の小指に残っている。

俺達が家につく頃までにはすっかり明るくなっていたが、親はまだ寝ていた。俺
達は体が冷えたのか急にさむくなって、布団に服を着たままもぐった。二人とも
知らないうちに眠ってしまった。



騒々しい物音で、目が覚めた。母親が雨戸を開けていた。「ほら、もう起きなさ
い」といった。おれは、引越しの日だと気がついて、もう愛美ちゃんがいなくな
ってしまったのではと、あわてて振り返ったら、みたら彼女は俺のすぐ横でまだ
スヤスヤと寝息を立てて寝ていた。母親は、俺が服のまま寝ていたのに気がつい
て、「あれ、パジャマはどうしたの?」といったが、俺が答えを考えているのを
みて、それ以上詮索せずに、「愛美ちゃん起こしてあげてね。」といい残して部
屋から出て行った。

俺は、愛美ちゃんの寝顔があまりにもかわいかったので、思わずキスをした。そ
うしたら、彼女は、薄目を開けて、俺の口に吸い付いてきた。俺達はまたしばら
くそのままお互いの口を求め合った。



朝食を食べたあと、彼女の出かける仕度も終えて、子供部屋で最後のひと時を、
名残惜しんでいたら、ついにお迎えがやってきた。

愛美ちゃんのお父さんの車が玄関の前に外に見えた。玄関で俺の両親と愛美ちゃ
んの両親の話し声が聞こえた。俺達は、子供部屋で息をひそめて、互いの両手を
とってしっかり握り締めていた。そのうち、俺達を呼ぶ声が聞こえた。

俺達はお互いをぎゅうっと抱きしめた。俺達に覚悟はできていた。
愛美ちゃんはひと言「絶対泣かないよ」といった。でも、「ニコニコ笑ってバイ
バイしようね」という彼女の顔は、今にも泣き出しそうだった。

皆で玄関の外にで、彼女のバッグを車に入れたら、愛美ちゃんは、もう向こう側
の人だった。両親にはさまれて愛美ちゃんは寂しそうに立っていた。何もわから
ない愛美ちゃんの妹はお母さんの足にまとわりついて嬉しそうだ。



親達が大人同士の挨拶をしている間、彼女は今にも泣き出しそうな顔をして、俺
の方を見ていた。そして、いよいよ、挨拶が終わると、俺の父親は、よせばいい
のに、わざわざ俺達に向かってこう言った。
「おまえたちも、お互いにいい友達にめぐり合えて本当によかったな」そして、
「本当に、楽しかったなあ」とまるで自分の事の様に付け加えた。
その言葉を聞いて、それまで必死にこらえていたのに、顔の筋肉が自分の意思に
反して引きつっていった。もう遅かった。目頭から熱いものがジワーと湧き出し
目の前の情景が急に歪んだ。俺の顔をじーっと見つめていた愛美ちゃんの顔も、
急にくしゃくしゃに歪んだと思ったら、俺達は、ほぼ同時にわぁっと大声を上げ
て泣き出した。いったんたが緩んでしまうと、止め処もなく後から後から涙が溢
れ出した。



愛美ちゃんは思わず、俺の方に走りよって、俺に抱きついた。俺はしっかり彼女
を抱きしめた。「リョウ君、好きだよ、大好きだよ、わあああーん」といいなが
ら愛美ちゃんは体をガタガタと小刻みに震わせて泣きじゃくった。俺もなにかい
いたかったけど、言葉にならならず、「うん、うん」と頷くのが精一杯だった。
母親たちもそれをみてもらい泣きをして目頭を交互にぬぐっていた。ひとしきり
泣いて少し落ち着くと、おれはまだ、ヒクヒクしている愛美ちゃんに、一言「絶
対泣かないって言ったじゃん。笑ってバイバイなんだろ」といった。彼女は、
「だって、リョウ君が泣いたんだもん、つられちゃったじゃん、バカ」といって
笑い泣きした。

彼女は家族と一緒に車に乗り込んだ。俺達はもう泣かなかった。俺は角まで車を
追いかけていった。そして、そのあと、ずっと向こうの角を曲がって見えなくな
るまでそこに佇んでいた。そうして、「ああ、行ってしまった」と思うと、どう
いうわけか少し、すがすがしい気分になった。



愛美ちゃんから最初の手紙が来たのはそれから数日後だった。「好きだよ」
「あいたいよ」「寂しいよ」という言葉の合間に、今度移り住んだ場所のことが
ちょこちょこと書いてあった。その日の夜、俺は愛美ちゃんに電話を掛けた。
電話の向こうの彼女の声は、頼りなく、まるで宇宙の果てと交信しているようだ
った。子供である自分達の間にどうもできない障壁として立ちはだかって2百キ
ロという距離を実感させられた。

俺たちはたわいも無い会話を何時間も続けた。終いに俺達は喋ることがなくなっ
ても、電話を切りたくなかった。ただただ微かに伝わってくる相手の息遣いを受
話器を握ったままずうっと聞いていたかった。通話料も馬鹿にならかっただろう
に、俺達の恵まれない小さな恋を哀れんでか、親たちは何も言わなかった。



愛美ちゃんの手紙は殆ど毎日のように来た。一度に2通来るときもあった。俺も
一生懸命返事を書いたがとても書ききれるものではなかった。その分電話で補っ
た。俺たちは夏休みが待ち遠しかった。5月の連休も終わった頃だろうか、彼女
から来る手紙の中に悪天候の兆候が現れていた。でもまだ子供の俺にはその重要
性に気がつかなかった。

「和也君」という名前がポツリ、ポツリと顔を出すようになった。近所に住んで
る子で、すごく親切な子だということだ。でもその頃の俺は、あまり気にもとめ
ていなかった。俺には、愛美ちゃんしか見えていなかった。俺の回りは、愛美ち
ゃんがいなくなった事をのぞいては前と何の変わりも無かった。俺も一生懸命、
日記のようにして手紙を書いた。



待望の夏休みがやってきた。学校が終わって二日後、愛美ちゃんがやってきた。
その日、母親が働いていたのか、俺は、一人で電車を乗り継いで新幹線の駅まで
行った。愛美ちゃんはお母さんと来る事になってた。予定の時刻にプラットフォ
ームで待っていたけど、ぞろぞろと降りてくる人のなかに愛美ちゃんはいなかっ
た。俺は半分泣きたい気持ちをおさえて、フォームを行ったり来たりした。その
うち、人影もまばらになって、別の列車が入ってきた。それにも愛美ちゃんたち
は乗っていなかった。おれは、がっかりしながら、階段をとぼとぼ下りて、改札
を抜けると、「リョウくーん」という、あの可愛い愛美ちゃんの声が後ろから聞
こえた。俺が振りむくと、嬉しそうな顔をした愛美ちゃんが、俺の方に向かって
走っていた。



俺はそのとたんに嬉しくて、涙が出てきた。愛美ちゃんはぎゅうっと俺に抱きつい
て「会いたかったよう」といって、泣いた。愛美ちゃんのお母さんがすぐ追いつ
いてきて、「まあまあ、二人ともこんなところで泣いてないで、早くリョウ君の
お家に行こう」といった。俺は、最高に幸せだった。そして、それから一ヶ月、
夢のような毎日を過ごした。お互いに内容は違うけど、一緒に宿題をやった。二
人で、理科研究もやった。

ところで、その頃、11歳になった愛美ちゃんの体は明らかに変化し始めていた。
俺がそれに気がついたのは、来たその日に一緒にお風呂に入ったときだった。最
初、以前から肉付きが良かった彼女の、お尻のあたりが太ったように見えた。で
もすぐ、それよりも、もっと顕著な変化に気がついた。彼女の胸には、それまで
無かった膨らみが二つできていた。それは紛れもなく膨らみ始めたおっぱいだっ
た。これには、6年生だった俺も興奮した。おれは、「ああ、おっぱい」と思わ
ず言った。二人で湯船に入ってるときに俺が気になってまじまじと見ていると、



彼女は、「触ってもいいよ」といった。それまで、愛美ちゃんの胸を触ったこと
は一度も無かった。おれはそおっと腫れ物にでも触るように触ってみた。おもっ
たよりも堅かった。愛美ちゃんは、「うーん」と気持ちよさそうな声を上げなが
ら笑った。「気持ちいいの?」というと、「うん」というので、もっと触ってあ
げた。彼女が、気持ちよさそうにうっとりした顔をすると、俺はすごく興奮した。
あと、彼女の股間のふくらみの周りにも、産毛よりも濃い毛が生えつつあった。
俺の方はというと、まだ以前と変わらぬ、つるつるだった。でもそんなことはぜ
んぜん気にしなかった。俺たちは以前と同じようにオチンチンをオマンコにはめ
て遊んだ。でも、その時から、はめながら、愛美ちゃんの胸を触ったりするよう
になった。



夏休みも終わる頃、今度は、俺と母親が、愛美ちゃんを東京の家まで送り届ける
事になった。俺たちは新幹線にのって東京にいった。新幹線の中を二人で探険し
た。乗車口のところで二人で外を見ながら、軽くキスをしたりして、いつものよ
うにいちゃついていたら、可愛いと思ったのだろうか、カメラマン風のおじさん
が、写真を取らせてくれと頼んできたりした。

その頃、俺たちの親が、どこまで俺たちの関係を知っていたか定かじゃないが、
キスしたりしてるのは知っていたかも知れない。なにしろ、本当に、いつもベタ
ベタ引っ付いていたのだから。

彼女の家は、自分が3年生まで住んでいた社宅だった。ただ家自体は、建て替え
られていた。でも自分に取っては、懐かしい故郷に戻ったような気持ちだった。



母親は、叔母の家に一泊、俺は、愛美ちゃんの家に一泊した。彼女が、同級生の
写真などを見せてくれた。俺の知っている子も沢山いた。

今回は、どういう訳か、前回の別れの時ほど感傷的にならなかった。どういうの
か、また冬休みになれば会えるという確信があったからかもしれない。俺たちは、
次の日、俺たちは、近くの駅で「笑って」バイバイをした。ホームの上で、冬休
みに絶対あおうねといって指きりげんまんをした。その約束は結局、果たされる
ことは無かったのだが。

俺たちはまた手紙と電話にたよる毎日が始まった。ところが、そのうち、彼女の
手紙の回数が減ってきた。手紙が3日4日来ないことがあった。そして、もう冬
も近づいたある日、俺は一通の手紙を受け取った。



それは愛美ちゃんからじゃなかった。封筒の差出人の欄にOO和也と書いてあっ
た。何が書いてあったか詳しくは覚えていないが、とにかく、もう愛美ちゃんと
付き合うなという内容だった。「愛美をこれ以上きずつけるな」というようなこ
とが書いてあった。

これもまた晴天の霹靂だった。俺が愛美ちゃんをいつ傷つけた?なんでそんな事
を、このわけのわからん赤の他人に言われなきゃいけないんだと思った。俺は、
早速愛美ちゃんに電話をした。彼女にその手紙の事を話した。そして、
「ねえ、いったいこの和也って子は何?」と聞くと、
「お友達。私がさびしいからいろいろ私の話を聞いてくれる」といった。俺が、
「ぼく、愛美ちゃんを傷つけたの?」ときくと、
「ううん、私はリョウ君好きだもん。」といった。



「じゃあなんで、その人はこんなこといってんの」ときくと、
「知らない」というだけだった。俺は、和也という人と付き合わないでくれとい
う事を言ったけど、彼女は、
「なんで?和也君は、すごくいい友達だもん」というだけだった。
そして、いろいろ問い詰めているうちに、彼女は黙ってしまった。俺たちは、多
分一時間以上も無言で電話口に立ったままだった。

次の日曜日に俺は愛美ちゃんに会いに行くことにした。親に、愛美ちゃんとどう
しても話したいことがあるからと頼み込んで許しをもらった。俺はその頃よく一
人で電車に乗っていたので問題なかった。俺は愛美ちゃんには何も連絡しなかっ
た。彼女の家に着くと、お母さんが玄関口にでて、おれを見てびっくりして「あ
らぁ、リョウ君どうしたの?」といった。愛美ちゃんは遊びに行っていなかった。



お母さんは「寒いし、上がってまったら」と言ったが俺は、玄関の外でまった。
俺は何時間も待った。愛美ちゃんのお母さんが途中で心配して何回か出てきて中
に入るように奨めたが、俺は外で待ち続けた。

日も沈みかけて、薄暗くなり始めた頃、愛美ちゃんが戻ってきた。彼女は一人じ
ゃなかった。結構背の高い中学生らしき男の子の腕に自分の腕を絡めて嬉しそう
になんか話しながら歩いてきた。俺の姿を見るなり、彼女の顔色が変わるのがわかった。彼女はあわてて、彼から離れた。彼女は
「リョウ君、どうしたの」と一言いった。その中学生は俺を見て、
「ああ、お前がリョウか」と吐き捨てるよう
にいった。愛美ちゃんは、
「和也君」と一言いった。



愛美ちゃんは、夏に会ったときよりも、一段と大きくなって、体もさらに丸みを
帯びていた。俺は相変わらずチビだったから、彼女の方が10センチくらい背が
高かったかもしれない。その和也という男の子は、一見不良っぽいが、なんとな
く格好よかった。彼は愛美ちゃんよりも優に頭一つ以上背が高かった。

俺は、その二人の前に立って、自分がちっぽけで惨めな存在に思えた。そして、彼は、それに追い討ちをかけるように、
「お前、愛美をこれ以上傷つけるなっていっただろう」といった。
上から降りてくる既に声変わりした低い声は威圧感があった。愛美ちゃんに何か
言いたかったが、何も言えずその場で立ちすくんでいた。愛美ちゃんが
「リョウ君・・・」と何か言いかけたら、そいつは、遮るように
「お前は何も言わなくていい」といって、それから、毎日悩んでる愛美ちゃんを
自分がいかにして慰めているかという話をした。



俺は怒りと悔しさでカーッと頭に血が上るのがわかったが、あまりにも相手に圧
倒されて、何も言うことができず、ただ唇をかんでいた。最後にやっとのことで、
震える唇から搾り出した言葉は
「愛美ちゃんは僕が好きなんだ・・」だった。彼は、
「アホかお前は」といって一笑に付した。
俺は悔しくて涙がボロボロこぼれてきた。とても自分にかなう相手ではなかった。
愛美ちゃんはそれを見てか「リョウ君」といって泣き出した。彼は、
「見ろ、お前のせいだ、もうこいつを苦しめるな」といって彼女の肩を抱き寄せ
た。俺は心臓を引き裂かれるような気がした。

俺はもうその場にいたたまれなくなって、そのまま彼らに背を向けると、何も言
わずに走りだした。その場から一刻も早く逃げたかった。



母親が新幹線の駅まで向かいに来てくれた。彼女は俺の様子がおかしいのに気が
ついたのか、
「愛美ちゃんとなんかあったの?」と聞いてきた。俺は、我慢してたものが一気
に噴出した。
「お母さーん、僕さあ、僕さあ・・」といって母親の胸で泣き崩れた。彼女はそ
のまま何も言わずに俺を抱いて頭を撫でてくれた。

数日後に愛美ちゃんから手紙が来た。彼女の宛名書きを見ていると、あの憎たら
しい中学生と腕を組んでいる愛美ちゃんの姿が目に浮かんだ。俺は開封せずにゴ
ミ箱に捨てた。さらに数日後にまたもう一通来た。それも開けずに捨てた。冬休
みになってもお互いに連絡を取らなかった。実は、愛美ちゃんは一回電話もして
きたが、俺が出るのを拒否した。俺は、あの中学生に対する嫉妬で気が狂いそう
だった。毎日、胸が苦しくて、一日中ため息をついていた。



元旦に彼女から年賀状が届いた。ぱっと見たところ何の変哲も無い型どおりの年
賀状だった。ただ、最後にひとこと「リョウ君、ゴメンね」と書いてあった。俺
は、あの中学生の顔がまた眼に浮かんだ。「ごめんね」と言われても許せなかっ
た。それが彼女から来た最後のメッセージだった。

俺は完全に打ちひしがれ、食べ物もしばらく喉を通らず、体重も減った。両親は
心配していたはずだが、何も言わなかった。それ以降、家では愛美ちゃんの話題
はいっさい出なくなった。

後日母親に聞いた話だと、あのあと、母親が愛美ちゃんのお母さんと話をしたら
しい。向こうの親も何があったのかしらなかった。ただ愛美ちゃんもその後しば
らくふさぎこんでいたらしい。



あと、俺が捨てた手紙は、母親が密かに取って隠してあった。大人になってから
からそれを読むと、当時の彼女の気持ちが手に取るように伝わってくる。結局、
彼女は俺と離れ離れになった寂しさから、たまたま近所に住んでいてしりあった、
中学生の彼と良く話すようになった。彼女は、彼がいろんな悩みを聞いてくれる
から、お兄さんのような感じで付き合っていたのだが、彼は独占良くが強く、愛
美ちゃんに彼氏がいるのがいやでしょうがなく、とにかく俺たちの中を妨害する
ようになった。あの日は彼女も彼に威圧されて、言いたいことがいえなかったと
いうのだ。その後の手紙にも、彼女の悲痛な心の叫びが聞こえてきそうな内容だ
った。

でも、そのときの俺は、もうあまりの嫉妬心から思考回路がオーバーロードを起
こしてたから、その手紙をその時点で読んだとしても、おそらく、頭の中に入っ
てこなかっただろう。



俺は、勇気をだして、「愛美ちゃん」といった。彼女はびっくりしたようにこっ
ちを見た。俺たちは廊下の真ん中で向かい合っていた。心臓がドキドキなってい
た。空白の時間がすぎていく。2年生が俺たちの方を興味ありげにジロジロみな
がら通り過ぎていく。あの小学校から来た生徒は全体の4分の1しかいなかった
ので俺たちの事を知っている子は少なかった。

俺はそこから、なんて切り出して言いかわからなかった。昨日からさんざん頭の
なかでリハーサルしてきたのに頭のなかは真っ白で台詞が浮かんでこなかった。
始業ベルが鳴った。俺はとっさに、「放課後、会える?」ときいた。彼女は、困
ったような顔をしてだまっていた。「何組?」と聞くと、彼女は「2組」と
答えた。俺は「じゃあ、あとで行くから待ってて」と一方的にいって分かれた。



その日は、一日中彼女のことばかり考えて、授業は上の空だったことは言うまで
も無い。俺は、あまた頭の中で何を言うのかずっと考え続けていた。愛美ちゃん
が待っててくれるかどうかもわからなかった。

放課後、彼女のクラスにいくと、教室の端の方の机に、愛美ちゃんがぽつんと一

人で座っていた。他にはだれもいなかった。俺は、扉を後ろ手で閉めると、彼女
の方に近寄っていった。彼女は不安そうな顔をして、俺の方をみていた。彼女の
ところまでくると、俺は彼女の前の席に座った。おれは、心臓がバクバクドキド
キして痛いほどだった。

俺は、まずリハーサル通り「こんにちは」といった。実際に言ってみると、なん
か間の抜けた感じだが、彼女もそれにこたえて「こんにちは」といった。
彼女の視線は、机の上にあった。

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